さて,久しぶりの高能研,高能研自体に昔の面影がなくなり, こちらの記憶もすべて薄れているので, なにがどこにあるかさっぱり.ひとまず 探検.
まずは,高能研自体の位置の復習.
(注: 上記は動画.動画の多くは10MBの
容量を超え, ネットのスピード如何ではとても動き出すのを
待てない場合があるかも.
Google Earthを利用するもの
については,動画部分のみをすばやく見る方法を用意してみた.
詳しくはここ
(この先別窓に表示が出る場合は見終わったら閉じておくのがいいだろう)
上記動画の.kmzファイルToIHEP.kmzはここ
それでは,高能研内と極く近所の主要なスポットをみてみよう.
高能研の入り口から東北部(サイズ大)
Netが遅い場合は同じものを小さなサイズで.
高能研の住まいから中心部へ(サイズ大)
Netが遅い場合は同じものを小さなサイズで.
地図を手元にコピーして自分が来るとき使いたいとかなら,
高能研地図(pdf)*
(*)正門のそばには構内案内図の看板がある.それと同じ様なものが
外来者には便利だがASgの部屋に用意してないようである.
小生がPCで上記の様な地図を作っているのをみたのか(?),
林君(5)が
あるとき,こんなんありますよと持って来てくれたのが,
これである.
多少古いので,実情と異なるところもあるようである.
(注) ビットマップ画像なので,細かい字は拡大するとボケる.
地図右下の方に図1の正門があり,入ってすぐ左手には現在
のアパートの住処がある.これについては別項(7節)で触れるが
正門からすぐなのに, 鉄格子に鍵がかけられ,
( アパート側から見るとこんな感じで)
図書館近くまで大回りをしないと行けない.外出などはアパートの南の
(バス停や地下鉄駅に近い)裏門を使うことが多いのでそう
不便ではないが,門右手の食堂に行く場合は面倒である.
食堂横には,
なにやら電子が加速されて
磁場中で螺旋を描いているような高能研のシンボルオブジェが置かれている.
台座には,
李政道(あのパリティー非保存のLee-YangのLee)の2001年の,
「物の道: 道は物を創り,物は道を生み出す,道は物の行く先を決め,
物は道を仕上げる,宇宙の芸術それは万物の道」てな感じの,
なにやら哲学的な謎めいた言葉が彫られている.
2003年頃にTibet ASgの基地
羊八井(ヤンバージン)に行ったおり,高能研には確か立ち寄ったはずがが,
この碑も記憶にはなく,はっきりしない.
食堂は昔とは全く異なり,300席くらいはある大きなものである.
その前を通って北に150mほど進むと,右手に高能研付属の幼稚園
がある.北京の模範幼稚園らしい.誇らしげな
看板が並んでいる.
朝,昼,晩の三食にお八つのメニュー
も貼り出してある. 共働きなら,朝晩も面倒みてくれないと
まともに仕事はできないということで,こうしたメニューになっているようだ.
詳細はわからないが,なにやら幼児にしては豪華な感じがする.
遊び道具はものすごく豊富なようだ.
さらに北へ100mほど進むと本館横に到着し,その右手のアパートにへばり付く ようにして,2つの掘っ建て小屋が肩をならべている(左の写真).左手が 散髪屋である.え, え, え! と思うかもしれない.確かに, これに入るのはだいぶんと勇気がいるだろう. 内部は2畳あるかないかの面積だが,ちゃんと洗髪やパーマの設備もある. 人気はあるようで野外に設けた椅子で順番を待つ人をよく見かける. 右手のは不明.学生も知らないとのこと.
その少し手前右奥に30mほど入ると, 生協B(写真右: 超市すなわちスーパーマーケットであるが, 高能研内部のは生協と呼んでおく)がある.どちらも 住処の近くのものと比べると,大変な代物であるが, 生協は時々利用して重宝している.
さらに北に進むと,北口がある.鉄格子があり鍵がかかっているが, 三輪自動車程度なら出入りできる口が設けてある.これも夜中には 閉まるらしい.そこを抜けてしばらく進み,右手に行くと 研究所外の超市Aがある.この辺については買い物事情(13節)で.
昔は現在のように道沿いに大きな木がなく,本館屋上から 直線状の道がはっきり見えた(上図左).今は木立の緑が, 暑い日差しも遮ってくれる(同右).昔の木が成長したのだろう. 本館に近いところはポプラらしく「杨树(=楊樹)(populus)」 と札が掛けてある. 離れたところは松.
本館そのものも,正門と同じく雲泥の差がある.前衛部分の柱の 本数は同じであるが,その上部の本体の柱の本数は 異なる.大幅な改築工事を行ったとのことである. 例によって,小豆色の服の人物は雨森氏である.
その昔の本館の屋上には譚さんの小規模ASアレーがあった.
そのうちの1つのAS boxの横で撮った当時の写真である.
記憶にはないが,その昔は,
滞在中は本館で仕事をしていたようである.
現像室などはどこにあったのであろうか.
図書室で本についてなにかリクエストして,オネーさんに
変な顔された.すると,翌日H先生から,何か言われたことを
思い出した.現在の図書館はどんなであろうか(*).
*) アパートから出て100mくらいの所にある建物の
横を毎日通っているが,
最近になって図書館だと気がついた.
正面入り口には理論部センターと
文献センターみいたいな看板が出ていたので,
図書館とは気がつかなかったのである.
宇宙線関係の人は本館にいるらしいが, 黄さんの研究室だけは本館か ら少し離れた建物にある. 地図では本館の左上の方で,アパートから は黄色の線を辿って行く(10分くらいかかる). その建物の角に到着すると,“28号楼停車場” の看板がある(写真の白い自動車の右の青地の看板). しかし,写真の右手の木立に隠れたASgの建物は28号楼ではない. 28号楼は写真左上に顔を出している高能研最大の 高級アパート/マンションである.これについてはまたあとで触れよう(7.1).
このASgの建物の号館番号は不明というか,建物の壁にはなにも貼ってない. 入り口正面から中庭に抜ける扉には4号院..なんとかというビラのようなものが貼ってある. それでは4号楼なのか? 不思議に思って学生に聞いてみる:「4号院と4号楼は同じか?」 4号楼は別にあるので違うという.院はヤードだとかいうが,yardとは普通 庭とかいう意味,なんかようわからない.昔はここは会社だったとかいうので yardを辞書で引いてみると,仕事場,作業場とかいう意味もある.つまり 普通のビルとは少し違うということらしい.

そういえば,ASgの建物の真向かい南側には加速器のビーム実験施設 のような,大きな建物がある.中身は1階建だが, 3階分から5階分くらいの高さがあり, 幅x長さは55m×80mほどある.CERNなどで見かける ビームテストの施設のような感じだ.看板には工厂と書かれている. 厂は廠だそうで,工厂とは工場との意味らしい. この建物には楼や院の番号はない. ASg棟と似た感じか. この建物の上部には 「高能鋭新科技有限責任公司」という看板もあり,会社組織になっている ようだ.聞いて見ると,加速器関連の機器を作り東南アジア 諸国や国内の施設に販売をおこなっているとか. 理研も商売をやっている部門があるそうだから,似たようなものかも しれない.同じ番号で4号楼と4号院で混乱しないのだろうか.
黄さんがここに引っ越してきたのは 学生たちがここにいるので,普段から顔を合わすには都合がいい, 実験観測用資材を用意して発送までのあいだ本館では置き場所がない. ここなら,中庭に置いておける,などだそうである. 部屋は黄さんの部屋,学生たちがいる部屋(ここに小生も居候 させてもらっている), そして,実験室ーーPMTやエレキ関係のテストなどしたりする.である.
地図にも書いておいたが, 本館南西側に今年末には新しい12階建ての大ビルができ,粒子天体 物理関係(X線関係など,含む黄さんの研究室)はみなそこに年末ないし来年早々 には移動するそうである.本館にいる宇宙線組は移動しないらしい. X線関係は部屋が手狭になり,学生は廊下に机を並べているとのこと. X線関係ということでは,中国初のX線天文衛星「慧眼」 HXMT(Hard Xray Modulation Telescope)の 打ち上げに6月15日に成功したそうである.
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Figure 3: 建築中の新館.最初これで年内に完成?と見えたが (左),最近,周りの足場もどんどん外され(右)だいぶ進捗の様子だ. ただ,周りの塗装などはまだなのに,足場をはずしてしまって いいのかいな,と素人ながら心配
本館裏手にはアパート群が並んでいるが,それより
本館に近い所には党がお目付役を配備する服務所がある.
その横にはATMが,裏手には八百屋がある. 八百屋の近くから見ると
こんな感じである.
曲がり角にある服務所の案内板(写真にはめ込んだ青地のもの)
のように,
たくさんの部門の名前が書いてあるが,実態は服務所の中の
小部屋である.その前には
赤字の電光掲示板があり,ひねもす「党のお告げ」を流しっぱなしに
している,が,誰も見る者はいない.いったいどんなことを
流しているのかと見ていると,
党の腐敗防止教育委員会の誰それが,いつどこそこで講演会を
開くから,参集せよ.てな感じの案内を流していたり,民主,平等...
といった言葉が並んだ文言だったり,
こんな感じである.
今や,この辺りの学生より,小生の方が何を流しているのかを知っているかもしれない.
電光掲示板のお告げ以外に,「党務政務公示板」, 「精神文明宣伝板」といったものもある.いかにも厳(イカメ)しいが, 前者に張り出されていたのは,どこかに「遠足」に行った際の 写真,後者は「ゴミ出し」,「賄賂」,「交通事故」,... などに関する「注意」喚起のようなマンガがであった.
本館裏の駐車場内には,電気自動車の充電設備があり, 4台まで充電可能であるが,いつも写真のように3,4台が充電中である(直流充電). 時にはタクシーもやっている.

住処のアパートの目の前には留学生用のアパートがある.アパートは公寓というらしい.
12階建でこちらのよりずっと新しく綺麗である.どのような設備の部屋かはわからない.
入居しているのは皆外国からの留学生のはずだというが,
言葉も人相も中国ネーティブのような連中も結構いる.
それ以外ではアフリカ系の学生が多い.インド系,アラブ系的な顔立ちの学生も
結構いる. 西欧人もチラホラ見かける.
1階には浴場(といってもシャワールームだろう)
があり,近くの別のアパート住まいの学生なども,夕刻になると,
ぞろぞろと風呂桶とかバケツをもって入りに来ている.浴場入り口のそばは小さな
広場になっており,公寓の従業員や周辺アパートの人が
太極拳を朝の10時ころからやっている
ことが多い. 北京から離れた地からの中国の
学生には,別の公寓がもっと南にある.
4号楼と4号院で混乱しないか,と前に書いたが,それどころではない, この留学生公寓は公寓2だというが,全く同じ番号の公寓2が 前述の高能社区服務所として使われている.昔は公寓だった名残 だろうか. また,ややこしいことに,4号厅なんてのもある.厅は庁の簡体字 らしいが,日本の庁にほぼ相当する意味以外に広間,ホールという 意味で使うのが通常らしい.実際看板にはequipment hall 4とか 書いてある.しかし,そうしたビルも普通の 研究室のあるビルのようで,どこが違うのかは判然としない. 本館前の直線道路の両側の建物はだいたい厅である.
この留学生公寓内の西南角(写真の左手奥)に生協Aがあり,こぎれいで, 日本のコンビニ風である.入り口には上記の写真の右下に はめ込んだような看板があり,中国風とは印象が違う. また,散髪屋も隣接してある,こちらは 本館近くのと違ってかなり清潔そうである.3人分の椅子は あるが,理髪師が3人いるかは不明. 同居するがごとくメガネ専門店もある. というか眼鏡屋を通らないと床屋には入れない.