買い物は普段の食事のためがほとんどである.自炊 が基本なので,食材や時には出来合いの弁当風の ものを買う.当然ながら,その際,中国語ができないのが 最大のネックである.
手近な買い物場所としては 所内の八百屋,生協がある. 八百屋は本館のすぐ裏にある.綺麗とは言い難いが, 下手なスーパーより物は新鮮で安い.オレンジ, マンゴーなど外国産ぽいものもある. 椎茸2つなど買うのも,つまんで行けば秤の上にのせて 値段をつけてくれるので一人者にとっては有難い. 肉の塊も ドンと野菜を載せる台に置いてあることがある. これはちょっと買う気になれない.
生協は所内に2箇所ある.(こちらではスーパマーケットの訳語の 超市と言われるが,所内のは生協と呼んでおこう. 所内のはコンビニ相当の規模であるが, 市内の要所には本格的な大きさのスーパーもある)
住処に近い方の生協Aは学生が
よく利用する小ぎれいなコンビニである.セブンイレブン
由来(?)の「おでん」なども販売している.まだ味のほどは
試してないが,
結構売れているようである.買い手は日本人ではない.
(所内で日本人らしい人にはまだ出会ってない).
サンドイッチ,弁当,
インスタントラーメンなど,品揃えはかなり
純粋中国より,日本などのコンビニに近い.
和風もち
なんてのも売っている.味はしっかり純和風でおいしいが,生産地は台湾と書いてあ
る.
他に本館近くにもう1つ生協Bがあり,こちらはこぎれいの 逆であるが,役に立つ場合もある.Aで売り切れていたヒゲ剃り を探したが,見当たらないので,手まねでこれは メイヨーかと聞いたら,奥から物を出して来てくれた.
所内の3箇所では事足りないとききは所外の超市に いく.北門を出てすぐの玉泉路沿いに1つ小さめの スーパーといったのがある(超市A).ここは薬を売る 部門も付随している.また,一角には ネット・サービスを提供するところもある. 中には胸に会社の名札のようなのを下げた男どもが (ときには女性も) 仕事をしている風で,会社の一角のような感じであるが, だれでも金さえ払えば使えるネットサービス 会社だと思える. ネットカフェなどとは違い飲食は提供しないようである. どのような人が集まっているのかよくわからない*.
(*)この推量ははずれた. 同じ名前(Lianjia.链家) という店が
超市Bに行く途中目についた.
どうもネットサービスの会社ではなさそうである.
店の前にたむろしているのも中の連中と同じくここで仕事をしているようだ.
链がLian, 家がjianらしい.
日本語の漢字だと鏈家らしいが, 鏈は見たことがないが,
どうも鎖(くさり)のことらしい.鎖の家?とは繋がった家,ということは
ネットワークと関係ありそう.一体何をやっているのだろう.
あとで,検索したら,不動産仲介業者らしい.
それにしても,周りにも中にも何を仲介しているかの
(家の写真など)目印になるものは一切ない.お客らしい者も
一切いない.若者が運営する超急成長した会社らしい.
日本のnetにも
中国不動産熱点
として記事がでていた. なかには年収数千万円以上の若者もいるそうであ
る.といっても超市Aの横のはpcが10台くらいならんでいるだけ,休むところも,
トイレもない,小部屋である.超市B近くのも多少は大きそうだが.似たり
寄ったり.外のバイクに腰掛けて休んでいるのもいるから,とても
素晴らしい環境とは思えない.数千万円とはあまりにもバランスが悪い.
超市Aでも事足らない時は,北東方向に2キロほど離れた大きな超市Bにバスで出向 く.ここは地下,1階,2階とある大きなものである. 玉泉路を北上するほとんどのバスは超市Aの少し先で 東に曲がり金沟(金溝)河路を走り,超市Bの前の近くの 玉海公園南口で止まる.
金溝とはなにやらリッチな名前であるが,なんのことであろうか.
上記動画のLianjia.链家に気がついたのは,運動不足を解消するため
超市Aの向かいに広がる公園(阳光星期八公園)を抜けて,
玉泉路と交わっている金溝河路に出たところであった(阳=陽).
月曜が星期一...土曜が星期六,日曜が星期七*であるから,星期八は?
公園の看板にはSun Light Post Sunday Parkと書いてあった.
(*)算数では日曜は星期七であるが,実際は星期日とか星期天
とかいうそうである.女房に常識がないとバカにされた.
この辺りの地図は
高能研北東部と超市A,B
たまたま見つけた本格スーパは地下鉄2号線の阜成門(FuChengMen)駅
の北西側にある
デパートの地下にあるもので,地下鉄の乗り場に降りていく途中
に入口がある.ここではFree WiFiが利用可能である.日本製品
なども豊富に揃っている.これは景山公園に行き,帰路バスで
阜成門へ行き2号線で復興門に出て1号線で帰ろうとした時に出会った.
言葉がわからないから買い物や,食事では難儀をすることが 度々であるが,まあ手振り身振りと漢字経由でなんとかなる ことが多い.
前述の国貿(10.1節)では 日本では毎日のように前を通っている
が入ったことはない「無敵家」(*)
というラーメン屋に最初入ろうかと思ったが,すぐそばに,
「江戸前寿司」という店があった.そろそろ寿司も恋しい.
入り口には写真があり,「特色寿司巻」30元とか書いてある.
海苔巻き1本分くらいの量であるが, 昼飯にはちょうど良さそう.
take outなんて英語も書いてあるので,持ち帰りもできるものも
あるのだろう.ものは試し,入ってみる.入り口は寿司職人
が数人すしを握っている場所があるだけ.2階に上がると
女性店員が「イラシャイマセー」と出迎えてくれる.
でも,お客に日本人はいない模様.
(*) 池袋東口: いつでも10人20人の待ち行列ができている.
分厚いメニューを見ると,
日本と同じような本格寿司の写真が載っていてうまそう.
だが,900元(12000~13000円)といった恐ろしい値段が書いてある.
思わず,心中,ヤバーと叫ぶ.
特色寿司を探すが見当たらない.やっと見つけた安いのが
カルフォルニア巻き40元とか,なんとか巻き55元とかである.
おねーさんを呼んで,まずは「入口」,「特色寿司」,「30元」
と書いて,無いのかと(メイヨーマ*)聞いて見る.
店員はなにか言っているが
不明白.漢字を書いてくれる(写真の左の最初の方)がこれも不明白.
(*)有るか(ヨーマ?)と聞かんといかんと女房に指摘された.

店員は「チョトマテクダサイ」 といって引き上げる.持って来たのはプラスチック板に挟んだ一枚のメニュー. どうも昼飯のtake out専用のものらしい.そこには「特色寿司」ものっている. しかたがないので,分厚いメニューに載っている55元ほどの巻き寿司を注文 することに.
だが,ここで,持ち帰りの中国語としてごく最近覚えた 「打包(ダーバオ)」が思い浮かんだ.ここで打包を使ってみよう. 打包なら特色寿司OKかと聞く(ダーバオとOK以外は身振り手振り). するといいよという返事(らしい).店内に座っていてはまずかろうと 思って,立ち上がると,座っておれということで,「チョトマテクダサイ」と なった.しばらくすると,ついて来いといわれて,別室に案内された. 誰もいないかなり広い綺麗な部屋.そこで座って待てとのこと.なにやら 書いてくれたのが,写真の文章の右の方のものである. これもチンプンカンプンだが,身振りから どうも「ここで食って行きんしゃい」, という感じなので,身振りで聞いてみると 当たりらしい.醤油やお茶のお代わりも出してくれて(写真右) 思わぬ所で「おもてなし」を受けてしまった. 貧相な日本人が安い寿司を食いに来た.打包の 品を他のお客のいる所で一緒に食わせてはまずい,というので 別室に案内されたらしい(*). 大阪とか京都とかの名前のついた別室なども 他にいくつかあり,相当大きな寿司屋であった.
2011年のICRCの 時には,暗くなってから北京に到着し,目当てのホテルが見当たらず, やむなく,別のホテルに飛び込んで尋ねると, 2人の女子従業員が ホテルの前まで親切に送ってくれたのを思い出した. 80年代に来た時には,デパートなどでは 釣銭を陳列台のガラスケースの上を面倒とばかり,投げるように滑らせて 渡す光景が目についたが,えらい違いである.
(*) あとで分かったことだが,「打包(ダーバオ)」とは食い残しを 包んで持って帰ること,持ち帰り(take out)に相当するのは 「外売」(ワイマイ).まあ,言わんとしていることは打包で 通じたのだろう.店員が書いてくれたもの(上記の写真)を 見てみると,確かに簡体字で「外卖」の文字が見える. 売の字は簡体字の方がはるかに難しそうだ.
他に身振り手振り書き物で何とかなった例としては,超市Bで extra-virgin オリーブオイルを買った時である.日本でもそうだが,これは結構高い. 比較的安いのに, 500ml 89元というのがあったのでレジに持参.するとレジのおばさんが なにやら言っているが皆目わからない.わからんという顔をしていると, レジの横からオリーブオイル のビンを取り出し,さらになにやら言っている.ビンは500mlではなく, 750mlの模様.デカイの買えといっているのか? デカけりゃ値段も高いだろう. 高いの買わそうという魂胆か? ドオシャオチェンといっても,答えは 聞き取れない. ついに書いてもらうことに.すると,なんと,89元どころか,56.9元. ものはどうみても500mlのと同じだ. これは買わん手は無い. どうして安かったのかは不明**.
こちらでは肉はだいたい硬くて 切るのも大変食べるのも大変だが,同じスーパーで薄切りの牛肉を 箱に入れて売っていた.これならカレーやすき焼きにできる. 買うことにしたが,66元とのこと.手持ちの金が底をつきそうだ. 半分のサイズなど売っていないのだが,恥を忍んで,メイヨー と言って,半分の手振りで頼み込んだ.すると,無理やり中身を 取り出し,半分にして包み直して,34元ほどの値段をつけて 渡してくれたのである.
超市Aでコロッケ用に牛のひき肉200gを買った.量り売りなので おおよそ200gをポリエチ袋にいれて値段表を貼り付けてくれる のだが, 200gが通じない.200は言えたと思うのだが,グラムは ダメなのか.これは手のひらに200gと書いて何とか なった.そのあと,もう一袋追加した方が良さそうだと思った. 「これと同じのもう一つ」が手振り身振りでも通じない.向こうの おっさんが諦めて,紙と鉛筆を持ってきた.とっさのこと,さて 何と書けばいいか.一番簡単そうなのとして「同一物」 と書いて,あとは手振り.果たしてこれで大丈夫か? おっさんは前と同じく袋に肉を詰め出したので,通じたと わかった.こういうのも緊張する.漢字がこちらと同じ 意味とは限らない場合が結構あるからだ.卑近な例では 「手紙」.これは当地ではトイレットペーパだ.
すこし勉強すれば,今くらいの話は何とかなるだろうに, と思うが, 英語を何年もやって,まだ使い物にならない.いまさら 他の言語をやっても,もうどうにもならんはず,と いうので,進歩はしない.手振り身振りで 通じると,さらにそれは強まる.
(**)再度訪れた時にはこの750mlビンが 89元で売られていた.500mlビンは?