Previous Up Next

14  食事周り

滞在前半は女房がいたが,ビザなしでは2週間が限度.後半は 文字通り自炊で凌ぐことになった.

大きなスーパーに行かないと良さげな魚は手に入らない (とはいってもカニは高価で手が出ない). あるとき,焼き魚でもと物色していると,「秋刀魚」と 書いた立て札を立てて,サンマの売り出しをしていた. 「はい,いらっしゃい,とれたてのサンマだよー」.とか 言っているようである.「秋刀魚」の部分の発音はなぜか 日本語(シュウトウギョ)と同じように聞こえた.ピンインを 当たってみたら,かなり違うが,同じ音に聞こえてもあながち 不思議ではないとも思った.一尾1.9元(~35円). 三尾購入.多少小さめである.中国が小さいうちから 取ってしまうので,日本ではサンマが取れなくなってきている, という説があるそうだ.

サンマの塩焼きときたら,どうしても大根オロシがつきもの. 幸い八百屋にはこれまで気がつかなかった大きな大根が 売っていた.これで今夜はホカホカのご飯とサンマの塩焼きで ...と思った時,大根オロシ器が無いことに気がついた.一応 生協もみてみたが,そんものがあろうはずもない.代用品 もなさそうである.結局,中国包丁2丁で大根を滅多打ちにして ほぼ大根オロシらしいものを作り,満足のいく塩焼きを 頬張ることができた.後でわかったことであるが,先人の 残していたオロシ器が実はあった.形は4角錐のようで, 日本で目にするものとは全く異なるが,今後は 使えそうである.

14.1  学食事情

自炊ばかりでは大変なので,2回ほど学食も利用した. 1984年当時所内の食堂がどこにありどんなのだったかの記憶はないが, 雨森氏と一緒に写真をとってもらったのを見ると,どうも外人専用の 部屋があり,暖房もなく,厚手のキルティングを羽織って昼飯を 食べている.いつも我々だけで食事をしていた記憶がある. 当時3元で,食べきれないので,パンは朝飯に回したとか書いている.

現在の食堂は正門すぐ右にあり,住処からは目と鼻の先であるが, 直通経路は鉄の扉に鍵がかかり,通れず,2,3百メートル遠回り しないといけない. 今はメニューに 15元から4元あたりまで各種あり,椅子数も相当多い.

料理の写真が出ているのはいいが,文字だけのものはどんな ものか見当がつかないし, 中国語ができないと,注文には大いに困る.ただ, 惣菜系のものは実物が目の前に並んでいるので, 指差せばよい.惣菜は一皿いくらであるが,別のものを 頼んで,半皿づつということもできるようである.これも 身振りでこなす. 一般に量は年寄りには多すぎるくらいである.

支払いはあらかじめ購入したカードによるので楽チンんであるが, このカードの購入やチャージは研究室の張さんがやってくれるので,どうやるのかは 不明だ. 宇宙線研の食堂にもカードを買わないとダメなところがあるが, 一見さんには不便この上ないシステムである.日本でもそうだから, 言葉の通じないものが,カードを買ったりチャージしたりというのは やってられない,となる.

我々にとってちょっと不便は水,お茶そのほか飲み物が手に入らない こと.昼飯に飲み物がなくても特に皆さん不満はないようだ. 周りにはもちろん所内に飲み物の自販機はない.

普通のレストランスタイルのものは高能研の招待所(ホテル)に 付随しある.一度だけ訪れた.学食に比べるとやはり多少高めである*. (*) その後,ここでHuangさんに二度ほどおごってもらっている.

14.2  高いか安いか

炭酸系飲料ではどうもコカ・コーラが最安のようで, 概ね330mlの缶で2元(35円)である. 超市Aで安売りしているときは1.65元. ペプシやスプライトなどは少し高めである. これは日本で普通見かける 物(350ml)に比べ若干小さいが,1回で飲み干すには 適量だろう. 同じ容量で缶だけが細身で背丈の高いのは 1.5倍の値段する.理由は知らないが,日本では どうなのだろうか. 超市Aで1.65元で1缶売っているとき, 6缶まとめて簡単に梱包されているのは,1.65*6=9.9より高い 11.5元であった.

この2元程度のコーラが 観光地(景山公園,琉璃厂(琉璃廠)*)へ行くと10倍の20元 に跳ね上がる. 空港では8元であった. お茶は飲み放題だが,さらに高く30元とかになる.
(*)日本語では 瑠璃廠と書いているweb pageがたくさんある. 瑠と琉は簡体字、繁体字の関係ではないと思うが,どこで こんがらがったのであろうか.自分もRu Ri Changと発音 していたので(日本人だから,R/Lの区別は無いも同然で 普通にラ行で発音),瑠璃でいいのかなと思ったが, 現地のバス停などの表示や地図をみても
琉璃で英語表記はLiu Liである.辞書をみてみると,瑠も 同じ発音なので,間違いではないらしい.が,現地では 使われてないようだ.琉璃はAlとNaの珪酸化合物で 焼き物のうわぐすり(釉)だそうだ.琉璃厂だから 昔は釉の工場(工房?)があったのであろうか.


Previous Up Next