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6  歴史秘話ヒストリア:李香蘭と愛新覚羅と...

昔話に花が咲いた(?)ついでにもう一つ.

1984年に雨森氏と高能研に滞在した折に,彼は まさに歴史秘話とでもいうべき経験をした. ご本人の意向で公開することはできないので,ここでは 内容に関することには触れない.興味のある人は 雨森氏に尋ねるとよいだろう.

1984年は西単の 民族文化宮殿に宿泊したことは前に述べた. その文化宮に泊まったことに起因し, 雨森氏が経験した正に歴史秘話ヒストリア に相応しい話を思い出した.話には表題の 李香蘭とか愛新覚羅とかが絡んでいる.

李香蘭とか愛新覚羅とか言っても,「なにそれ?」 と今の若者には言われそうだ.人はこの世界のどんな 人(X)とも,平均6人を介すれば繋がりができるという説がある. 繋がりの定義がはっきりしないが,その人(X)を直接知る人 (A)はXと繋がりがあるということだろう.したがって,(A)に繋がりのある人 (B)に繋がりのある人(C)に繋がりがあれば,3人を介して(X)に繋がりがある, ということになる.

おれはどこかの大国のTのようなアホ大統領とは全く繋がりが ないと思うかもしれないが,どこかのA首相は繋がっている. A首相を知る人は国会議員には沢山いる.それに繋がる人は ..とたどっていけば,まあ,6人も経ずに繋がるだろう. 6人というと繋がっているという感覚はないが,2,3人なら あるかもしれない.

李香蘭はいかにも中国名のようであるが,中国生まれ のれっきとした日本人で,日本名は  「山口淑子」 美女で美声の誉高い女優であったが,戦後は日本で暮らし, 晩年は参議院議員を務めた.2014年に94歳の長寿を 全うしたそうである. 小生が知っているのは そうした往年の李香蘭が参議院議員になったというニュース あたりからである.1980年代は参院で要職を務めていた. 現在youtubeでその歌声を聞くこともできる.
夜来香(いえらいしゃん)
支那の夜

小生は天皇家のような高貴な家柄とは全くもって無縁であるが, 同級生には明治天皇のひ孫がいて,よく遊んでいた. 彼は天皇家直系(つまり男系)ではなかったが, 愛新覚羅(あいしんかくら)という姓は清朝の皇帝の直系の姓である. 愛新覚羅というのを聞いたことがなくても,「清朝最後の皇帝」 「ラストエンペラー」という映画を知っている 人はいるかもしれない.その最後の皇帝   愛新覚羅溥儀(ふぎ)    は日本の傀儡帝国満州国の皇帝にされ,日本の敗戦にともない, 捕虜(1945)となる.当時の共産党にも多少の温情はあったのか, 彼の刑務所での「改心」が抜群であったのか,死刑は免れ, 北京植物園に務めることになり, 後には党の満州人代表として中国人民政治協商会議全国委員までになったそうである.

彼の弟の  溥傑(ふけつ)   も数奇な運命を辿った.日本の士官学校を卒業し 日本の皇族の血を引く女性と政略結婚することになり,長く日本にも住んだ. その長女の愛新覚羅慧生(えいせい)は日本で恋人と天城山心中をはかった. この事件は映画や歌にもなり,おぼろげながら, 聞いた記憶がある(高校生の頃?).愛新覚羅家には10人以上の 女児をもうけた者もおり,その系譜は非常に多いらしいが, みな,満州国崩壊後は悲惨な境遇に落ちたのであろう.

それで,どうして李香蘭と愛新覚羅が繋がるのか?

あまたいる愛新覚羅家の皇女の1人に 東洋のマタハリ,男装の麗人,と呼ばれた日本名, 「川島芳子」
本名 愛新覺羅顯㺭(けんし)がいた(*)
マタ・ハリ はハニートラップを駆使したスパイだそうで,女スパイの 代名詞になっている.川島芳子とは直接関係ないが, 芳子は日本軍のためにスパイ活動をしたとして(真偽は不明らしい), 戦後まもなく銃殺刑に処されたそうである(国民党には,芳子が 共産党に捕まり自白されるとまずいことがあるので, その前に始末してしまったという説がある). その 川島芳子が若い李香蘭とある機会に出会い, 自分の妹のように可愛がった(上記の芳子のWikipediaの「転機」の 中程あたり)という話がある. このあたりが,李香蘭と愛新覚羅家の繋がりのキッカケけであろうか.

さて,李香蘭,愛新覚羅,これにアメちゃん(雨森氏)が’ どう繋がるがるのか.ヒストリアの核心部分であるが, 詳しくは雨森氏にお任せしよう.
(*)㺭の字はどうも現在の環境のTeXでは扱えない


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