最近の地下鉄では14, 15インチサイズの テレビ型液晶ディスプレーがかなり普及し 常時ニュースやコマーシャルが流れている. 日本ではテレビ的なディスプレーを使っている ところはあまり見かけない. ただし,次はどこそこ,などの案内は昔ながらの, ドア上の駅名リストとランプとアナウンスで 知らせるものである.
ニュースと言っても,ここ最近半月の芸能ニュース の様なのが多い感じである. あるとき見るともなく見ていると,見たような顔が 飛び込んで来た.福原愛ちゃんである.そのうち 3度くらい目にするようになり,どのニュースの後に 登場するかまでわかった. それは日本映画 「海辺の生と死」とかいう映画の2人の主演者の 会見か何かの様子(?)の後.しかし,愛ちゃんがなんで 北京の地下鉄に登場しているのかはわからない.
液晶ディスプレーも解像度の良いのと悪いのがある.
ある電車でかなり良いのを使っていた.そこで
愛ちゃん撮ってやろうと,待ち構えて撮影.
動画を解読すると,愛ちゃん妊娠の発表の記事であった.
他に日本人で目にしたのは,三浦知良,これもなぜだかは
わからないが,例のポーズを何回か見せていた.
北京に来てなくて不便というものを書き留めておく. なかには都心部の百貨店などに行けばありそうなものもあるが, 手近なスーパーなどでは見かけないものである.
中国の英語熱は相当なもので,小学生のころから 鍛えられので,ネーティブクラスの若者が 沢山いる,というような話を耳にすることが ある.ASg の若者も英語ペラペラの若者 がいるのかと思っていたが,そうではなかった. こちらの英語もほとんど通じない.話すのは さらに大変らしい.
英語熱が高いのは本当であろうが, 「ネーティブクラスの若者が沢山」という 訳ではなく,一握りのエリート層でのみの 話らしい.ただ,小学生の頃から英語が かなりの範囲で詰め込まれているのは事実のようだ. Huangさんの息子も日本語を多少 覚えていたが全く相手にされず,やはり 英語ができないと話にはならない,という.
しかし,街中ではまず英語は通じない.たぶん,日本 よりも通じないだろう.中国が他の国と 違うのはそんな場合でも,手振り身振りに 漢字を交えればなんとかなることが多い ことである.その代わり,こちらの下手な 英語は一向に進歩しない.ヨーロッパの方が 英語が通じるかと思うと,どうもそうでも無い. ローマ大学の学生でも,ちょっと何か聞こうと 近づくと,逃げて行ってしまう例に何回か 出会ったことがある.
観光地のど真ん中では さすがに違うのか,ヴェネチアではとんだ目に あった.水の都の彼の地ではタクシーは使えない. その代わりの水路をめぐる水上タクシーで ホテルの近くまで行き,後は道を聞きながら 地図を頼りにホテルを探した.尋ねた 相手は誰も物怖じせず返答する.英語が 通じているのかどうかははっきりしないが, それはアッチだとか,指差して教えてくれる. しかし,どうも怪しい.たとえ知らなくても 英語が通じなくても,分からないとか 知らないとかは言わないのが礼儀, なんでもいいから 適当に答えるというのがイタリア流らしい. 遂には,最初の船着き場に 戻ってしまった.再び船に乗って 同じところを彷徨い,どうにか目的の ホテルには着くことはできたのであるが.

あるとき,北門のすぐそばにある八百屋風の店に 行った.これは所内の八百屋とは異なり(*),本格的な 八百屋ではなさそうだが,写真の看板の漢字から推察すると, 色々な修理など,便利屋的なこともやっているみたいなのである. そこで合鍵を作ってもらおうと,二人いた店員のうちの 一人に聞いてみた.案の定まったく通じない.するともう一人の おばさん風店員が,合鍵なら所内の生協の横の眼鏡屋 で頼めばやってくれるよ, てな感じの説明を「英語」でしてくれたのだ. 高能研の学生でもろくに英語は喋れないのに,八百屋の おばさんが英語を喋ってくれた,もうビックリ.この おばさんは写真に撮らねば.
写真の中央でしゃがんでなにか野菜をいじっているのが
オバさんである.
なぜ八百屋のオバさんが英語を喋れたのか. 種明かしは,どうも八百屋のオバさんの正体は 高能研の研究員のオバさんで,八百屋の 野菜を漁っていた,ということらしい. 後日,女房が眼鏡屋で「これと同じもの作ってくれ」といった感じの つたない中国語を喋ったら,実際作ってくれたそうである.
(*)北門の外であるが,そこらへん一帯もまだ科学院の所有地らしい.