自動車は皆綺麗である.ボログルマというのを まず見かけない. 日本との違いは,VW, BMW, Bentz, 4輪マークのAudi(?) クママーク(?)のPEUGEOTなどのヨーロッパ 車種が非常に多く,日本車を凌駕している感じである.
本館裏の築30,40年のアパートは相当疲れている 様子である.アパートの1階2階 は金網がめぐらしてあるのが普通で,中には3階でも 付けてある.昔ほど泥棒が多かったのか,古いものほど 頑丈そうにめぐらせてある. くたびれたアパートの側に置いてある車でもみな そうしたピカピカの車である.
結構クラクションを無意味に鳴らす車が未だ多い.
2011年のICRCの時に,右折する車が横断歩道を歩く人よりも 優先権がある(?),というので多くの日本人がびっくりし,実際, 危ない目にもあっていたが,今回も事情は同じである. 直進するものでも, 宅配の三輪車、バイクの類はかなりの高率で信号無視するので気をつけないと 危ない.所内を走る車は大抵の場合,右折左折はウインカー出さずに 曲がるのでこれも注意が必要.
電気駆動の(ハイブリッド?)車を多く見かける.高能研内に も充電設備があり4つのスタンドが用意されていて,いつもフル 稼働の様子である. 宅配などに使われるオート3輪はみな電気駆動のようである.自転車に電気モータを つけたものも日本より多く見かける.バイク,スクータなどは ほぼ100%電気モータで動いている.
車に電気駆動のものが多いと書いたが, これはpm2.5の影響で 電気自動車が推奨されているからだろう.北京市内の 石炭を使う大手の会社はみな田舎に移住させられたそうである. しかし,「高能研ではいまだに暖房には石炭で沸かした循環湯を使ってる んですよ」,とは黄さんから聞いた話である.
4月なかばに北京に来たので,さすがに暖房をガンガン使う 季節ではないからか,pm2.5の気配は1,2回遭遇した だけであるが,道行く人には天気晴朗でも,ゴツいマスクを した人が結構いる.普段の癖が抜けないのだろう*. (*)さすがに6月になったら,そうした光景は目につかなくなった.
殷君もpm2.5には苦しんだそうで,ひどい時は数メートル先が
見えなくなるほどだそうだ.咳が止まらなくなり,ついに
空気浄化装置を買って部屋に設置し,どうやら
咳は止まったそうである.

pm2.5の他にマスクが必要になるのは黄砂現象がある. 季節的には春先に起こるので,4月,5月も可能性がある. このころの天候は極めてよく,日本では見られない濃い 青色で,五月晴れというか,秋の空を思わせ,思わず 「北京秋天」という言葉が脳裏に浮かぶほどである.
ところが,5月はじめに相当すごい黄砂に襲われた.黄砂と書くから, 黄色い砂埃が舞い上がり,あたりを覆い尽くすのかと思いきや 朝からあたり一面雲が地上まで降りて来たような気配 で,霧に包まれたような感じである.感じとしては灰色の世界. これがpm2.5のすごいやつかと思ったら,テレビ放送で 黄砂と知った. 砂塵が舞い上がっているのはゴビ砂漠か どこかの遠方だろうから,当然といえば当然だろう. この1両日に日本にも影響するのではと 思っていたら,丸1日ほどして,松江でも今期初めての 黄砂観測との記事が出た.
この時の黄砂では,上空に雲がある気配はなく,真昼の太陽も朧月夜 の満月のように見えた.