Previous Up Next

1  高能研に戻る

1.1  新アパートは?

4月11日に再び高能研を訪れた.5月10日までの1ヶ月の滞在で,今回で 科学院招待の訪問は終りである.前回11月半ばまで滞在した アパートは当然ながら入れないので,新たな場所に入ることになった. 来る直前に黄さんから連絡があり,20号館の202号室と聞いた. 幼稚園の近くらしい. 部屋は前回とほぼ同じ広さ,が,いろいろな設備は ない.布団なども買わないといけないということらしい.

20号館というのをGoogle mapなどで探したが,これらの地図では わからない.そこでbaidu.comに入り,そこの地図をみたが, 19号館というのがやたらあるが,20号館は見当たらない. それではと, 以前Lin君にもらった高能研の内部地図
を開いても20号はない.

20号館というのは研究生の建物で,北口のすぐそばにあった と女房は言う.研究生用の建物に入れる訳はないのだが...と訝(いぶか)っていた.

まあ幼稚園前で落ち合うことにして,ともかくタクシーで無事到着. 部屋に行く. 荷物は研究室の学生が運んでくれた. アパートは北門の近くにあり確かにポスドクの研究生などが 通常入る宿舎であった.ただ,研究生公寓と書いた 正面の入り口とは異なる,南入り口というところから入った 2階である.建物に入るのにカードが,部屋に入るのに鍵が 要る,鍵の方はコツを掴まないとなかなか開けられない. 部屋の造りは前回のアパートとほぼ同じ.多少狭いかも

備忘録的に 前のアパートの見取り図 も載せておこう.新しい方の見取り図はかなり正確であるが,古い方は 多少怪しげな点もある(左側の凸凹具合).

1.1.1  後日談1: 部屋に入れない

  部屋に入る鍵はすんなりとは働かず,コツがいると上に書いた. 戸を持ち上げるように力を加えないといけない.

ある日のこと,なかなか開かないので,かなり力を入れて 鍵を回したら,ボキンという音とともに,鍵が折れて, 鍵穴に入っている部分から先が,残ったままになって しまった.中に入っている部分は取り出せない.これでは 予備の鍵があっても戸を開けられない.女房が中にいれば別だが,一緒なので, どうにもならない. 時刻は夕飯が終わった頃,中国全土 が3連休になる初日だ.アパートの係の者もいないかも しれない.研究室にでも行って夜を凌ぐ羽目になるか. 嫌な予感がよぎる. あわてて,Zhangさんに電話する.一応状況は 伝わったようだ.これから事務に連絡するという. そうこうしていると,中津川君が上がって来た. これこれしかじか,というと,彼はいろいろ 粘着テープとか,ドライバーとか持って来てくれたが 折れ残りの部分を取り出すことは不可能.

1.1.2  いよいよ覚悟しないと...

  と思ったが,Zhangさんから電話がかかって来た.この時ほど 中国版ガラ携が役立ったことはない. これから技術者ととも道具を持ってこちらに来ると いう.どうにかなりそうだ.中津川君にも 部屋にもどってもらう.到着した技術者は プロだけあってかなりゴツい道具も持って来た. 鍵はどうやら新しくしないと無理のようで, 鍵を取り外し,新しいのを付ける.それでも やはりなかなか開かない.元々の戸と柱の 鍵の取り付け位置がずれているのが原因のようだ. どうもコツは戸を 持ち上げるようにするのではなく,鍵を回す時に 手前に引くことにあるようだ.そのためのうまい 取っ手はないので,新たに鍵穴の上部に 戸を手前に引っ張りやすくする取っ手を 付けることになった. やれやれ,どうやら部屋に入って安眠できる ことになった.

1.2  ゴミ屋敷からホコリ屋敷に

さて,話を新アパートに入った時に戻そう. 中にはいると,部屋の中はあたり一面ホコリまみれ. 我が自宅はゴミ屋敷そのものではあるが,ここはいろいろな「物」は 無いのでゴミ屋敷ではないが,凄まじさはわがゴミ屋敷に引けを取らない ものであった. 3月一杯まで 誰かが住んでいたということであったが,どうもそうではないのか?

中の設備は,前回のアパートではすべて揃っていたが, これはたまたま運がよかったということで,そうでなければ 自分で買わないといけない,ということであった.はたして,今回は その運が悪い方に回ったらしい.

1.3  日用品一式購入のハメに

布団はおろか,鍋釜の類,食器類,などほとんど何も無い. さしあたり,布団を用意しないと,今晩寝られない.まだ夜は そうとう寒くなるはず.敷布団,掛け布団,シーツ,枕など大小2組みを 学生さんたちが自転車で買いに行ってくれた.また,ホコリを取り除き 掃除をするのも黄さんはじめ学生さん達がほとんどやってくれたので, どうやら寝られそうになった. 床自体は綺麗なのでモップを掛けたあとはピカピカで問題なくなった. あとは明日以降なんとかしないといけない.

心配した冷蔵庫,電子レンジは幸いあった.テレビ,ネットなどはこれからだ. テレビは今時では珍品になったバカでかブラン菅のものである. 高能研の宿舎ならネットくらい,と思うが, 前回も自前で手配が必要だった(といっても手配はすべてChen, Zhangの 二人にやってもらうのだが).

これも心配した電気洗濯機はあったが,モータの音はすれども 中身が回転しない.エアコンもどうも3つのうち2つはアウトの 様相.風呂のお湯もどうもまともに熱くならない. 大変だ!

食堂で夜飯を食べて,ともかく新品の布団にくるまり寝る. 2日目は鍋釜などの買い出し.玉泉路交差点近くのスーパー(发=発)に 行ったが,改装中のようで,中は薄暗く,商品のカケラもなく あちこち土がむき出しの状態であった.

しかたなく,北門出てすぐの スーパー物美(今度は以前よりだいぶんと近くなった)に行ったが, ここではハード的なものはお手上げ.そこで,玉海園南口の交差点のスーパ永輝に 行く.この辺りでの最大のスーパなので,さすがにいろいろあり, 電気釜,電気湯沸器,フライパン,お茶入れのポットやカップまで買った.

1.4  電気洗濯機のその後と捻挫

電気洗濯機はその後も動く気配はない.そこで,4月16日頃にアパートに 技術者が来て調べてもらうことになった.研究室に行くとこれから Zhangさんと技術者がアパートへ行くという. アパートには女房がいるから,小生は行かなくてもいいことになった. ところがしばらくすると,Zhangさんから電話が掛かってきた. 女房がいないという.どうも買い物に行ってしまったらしい. 2人を待たせるわけにはいかない. 急いで階段を降りる.階段はいつも2段跳びで降りる.まあ,転ぶと 危ないので普段は十分注意しているが,この時は,焦っていた. 最後の3,4段で躓いた.かなりの衝撃.右足首をひねる. それでも一応は歩けるので,アパートへ急いだ.ともかく 技術者を室内に案内し,色々調べてもらった. 足の方は,一応ビッコながら歩けるので骨折ではなかろう とたかをくくった.

1.4.1  新品電気洗濯機

洗濯機は結局修理不可能で,新しいのを 買うか手洗いで我慢するしかないことになった. しかし,この老人を不憫に思ったのか,高能研側で 新品を買ってくれるという,異例の対応となった. ただし,検査費用は負担してくれということになった. 買うのに比べればめちゃ安. 2日後には新しいのが到着した. これがその時の様子

1.4.2  後日談2: 帰国後ビッコ引き引きISVHECRIに

捻挫は3日目くらいには足裏から3cmくらい上までが紫色に 腫れあがり,内出血の模様.最初より痛みが増したが まあビッコ引き引き歩いていた.ここ中国では手軽に 医者にもいけないし,捻挫だろうから,我慢か. で,1月近くすごし,帰国.すぐに近くの整形医に行き レントゲン撮影.やはり,骨折ではなさそう. ならばと,少し間をおいて名古屋でのISVHECRI (International Symposium of Very Heigh Energy Cosmic Ray Interactions) に出かける.International Advisory Committeeの Co-chairとかにいつの間にかされてしまっていたので, 出ないわけにもいかなかったのである.

ただ,歩くと痛みはあり,ビッコを引く.名古屋の伊東さんに 事情を説明し,会議場から150mくらいの近場の大学の 宿舎を手配してもらう.

1.4.3  実は...

会議から帰宅しても一向にビッコ引きはなおらない. そこで整形医に相談し,MRIなどの設備のある病院 を紹介してもらい.診断してもらった.結局 MRIの他,通常のレントゲンや(4方からとるので4回分X線を浴びる), X線CTスキャンをやり,やはり足首の舟状骨の骨折ということになった. 2万2千円もする,インナーソールをハメて1月くらい様子をみろ, ということになってしまったのである.

1.5  住民登録

これまでも,行く度にやって来たことだが,到着翌日の 午後は Zhangさんに連れられ,外国人住民登録に行く. 場所は八宝山の近くのアイススケート場のあたりを 曲がってしばらく行った警察署で, 「公安 Police」といった恐ろしげな看板が 出ている建物の一角である.入り口には「戸籍接待室」 という看板とともにマンガチックな絵も描いてあって それなりの親近感を抱かせるような工夫もしている ようである.

ここでもらう登録証は,街中で万が一 パスポートの提示を求められた時などに,代用できる 類のものらしいが,高能研の事務にまずは提出 するということで,自分達に手渡さたことはない.

1.6  春爛漫


ここ北京は到着する1週間ほど前は冬の寒さで,雪も降ったそうであるが, 今や寒さに備えて持って来たヤッケも昼間はあまり必要ないほどに春の 気配が濃厚になってきた.それとともに, 柳の花びら(?)が雪のごとく空中を舞う 光景が連日のように続くようになった. この白い花びららしきもの,当の柳の木を見てもそれらしき白いものは 見当たらない.いったい何処かから来るのか,不思議である. 柳の花という説は間違いなさそうなのだが. 

4月も20日を過ぎると,高能研の裏手の塑像公園入り口付近の八重桜 風(桜ではなさそう)の花は満開である.

1.7  TV事情

テレビは最初に来た時はどうも8チャンネル程度しか入らない もので,夕方7時になるとほとんどどのチャンネルも同じ ニュースを流すといったアンバイだったが,しばらくして ネット接続との関係で受信設備を替え,チャンネル数も ぐっと増え,どんな仕掛けになっているのかも分からない 始末だった.今回もその時購入した受信システムを 使ったが,写すのは床のうえに無造作に転がっていた 今では珍しい相当古い大型ブラウン管である. 1m四方くらいの面積を占めてしまう.幸いテレビ台らしき 机があったのでそれに乗せてうまい具合にリビングの 片隅に収めることができた.

何か操作を誤る(?)ると,ハングアップしてどうにもならなくなり, 元電源ブチンでリブートする羽目になるなども前と同じである.

1.7.1  チャンネル数はどれほどあるのか

チャンネル番号が1,2,3..から11とか21とか110とか無数にあることは 前からわかっていた.さすがに,
1: 総合; (東京辺りのNHK チャンネル1に相当)
2: 財経
3: 芸能総合
4: 国際関係
5: スポーツ
6: 映画
7: 軍事
8: 映画(ドラマ)
9: ドキュメンタリー(?).実際は動物主体の記録映画
10:教育.らしいが,見えなかった.
11: 京劇ないし類似古典
あたりまでは覚えた.

6,8の映画はそれぞれ特徴は あるようだが,8の方が現代物が多い感じがした.両方とも 鉄砲やピストルを打ち合うものが多数あり,その中の かなりのものはやはり悪者日本軍が登場する. 外国製の映画も結構ある.アメリカ,フランス製などが 多いが,今回は日本製には出くわさなかった.

これまで,523チャンネルとかはあるのかとか,いったい総数どれくらいなのかと か探検することもなかった. が, 今回コントローラーを見たら,「列表」とい ボタンがあったので,押して見たら,チャンネル番号とテレビ局名ないし 何に特化したチャンネルかを示す案内が出てくるのを発見した.

1.7.2  クラシック専門チャンネルを探す


これだと,興味の持てそうなチャンネルかどうかをある程度 判定できる.どのチャンネルであろうと,原則中国語の音声だから, こちらには殆どチンプンカンプン.ならば,BGM的に聞けるクラシック 専門チャンネルなどないものかと探し回った.xxx音楽(音乐)というチャ ンネルがいくつかあったが,繋いで見るとみな歌謡曲,ポップス風の もので,お目当はなかなか出てこない.やっと,古典音乐とか書いてあ る 308 チャンネルに出くわした.あといろいろ探したがこれが唯一 のようである.

繋ぐと確かに馴染みのあるクラシック曲が いろいろ流れてくる.中には中国の古典もあった.ただ, 純粋に音楽を楽しみなさい,というわけか,図のようにテレビ画面は音楽とは関係 ない, いつ何時みても全く不変のものである.こちらは馴染みのある曲で も曲名など思い出せない場合も多々ある.現在の曲名とか, 演奏家とかくらいは画面に出してもいいのではないかと, フラストレーションが たまる.

1時間に1回くらいの割合で音声が入り,どうやらそこで これからの曲名などを紹介している感じだが,こちらには不明白. 一番の問題は音量を最小にしてもいささか大きすぎ,隣近所から苦情が くるのではと心配するほどなことだ.同じ音量位置でも他のチャンネル に切り替えると途端に音量が小さくなりすぎる.なんとかしてくれー,と言いたくなる. もう一つ探したのは,天気予報専門チャンネル.日本でも我が家の近辺 ではそうしたチャンネルがあったが1,2 年前には潰れたようである.これも200番台とかの番号だったが, 忘れた.

1.7.3  800以上のチャンネルはなかった

チャンネル番号は1から始まり,3桁だから,総数999可能であるが, 実際にはすべて連番ではなく,また, 800番以上はないようであった.しかし 総数300以上はある感じだ.衛星テレビは 「卫星」とか「卫视」と略され,ハイビジョンは 「高请」.北京卫星,雲南卫星,とか中国各地の名前を冠したチャンネ ルがずらりと出てくる.日本で言えば,北海道から沖縄までの テレビ局がずらずら出てくる感じだろう.こうした中には総合テレビ チャンネル1と同じ番組を流しているのもある.碁,料理,買い物 などの専門チャンネルもある.あと,別系統には有料チャンネルも ある感じだが,よく分からない. こうした無数のチャンネルのプログラムはどこかに載っているのだろう か.ネット検索すればあるのかもしれないが,実際はどうかは不明.


Previous Up Next